ブロムシュテット&バンベルク響、2018年録音のマーラー9番情念的な音楽とは一線を画す格調高い演奏!バンベルク交響楽団の名誉指揮者、ヘルベルト・ブロムシュテット。両者が2017/18年シーズンの終わりに行ったコンサートのライヴ録音が発売されます。曲目はマーラーの最高傑作である第9交響曲です。ブルックナーを得意とするブロムシュテットですが、マーラーに関しては、サンフランシスコ響との第2番(1992年)、N響との第5番(1985年)、第4番(2001年)の録音、そして近年実演では、N響と2018年に『巨人』、2010年には第9番を演奏し好評を博しています。マーラーは、交響曲第9番を1909年の夏の間に書き上げ(1910年春、浄書完成)、自らが完成させた最後の交響曲となりました。初演はマーラーの死から一年後、ブルーノ・ワルター指揮、ウィーン・フィルの演奏で行われました。ブロムシュテットの演奏は、この作品でよく言われる「死を目前とした悲痛な叫び」というような情念的な音楽ではなく、細部をおろそかにすることのなく透明感あふれる瑞々しい響きで、格調高い演奏となっています。マーラーは「伝統とは火を守ることで、灰を崇拝することではない」という言葉を残しましたが、まさに本演奏はマーラーの音楽がもつ様々な種類の「火」を象徴して我々に提示しているようです。ブロムシュテットとバンベルク交響楽団は、1982年に初登壇してから40年近く良い関係を続けています。同団は、第2次世界大戦後ドイツへ亡命した「プラハ・ドイツ・フィルハーモニー」のメンバーがバイエルン州のバンベルクに移住して、1946年3月に結成。当初の名称は「バンベルク・トーンキュンストラー管弦楽団」でしたが、3か月後には「バンベルク交響楽団」と改称、以後、70年以上に渡って同じ名前で活動を継続しています。(写真c Andreas Herzau)(輸入元情報)【収録情報】● マーラー:交響曲第9番ニ長調(I. 29:27/ II. 16:26/ III. 13:09/ IV. 24:26)バンベルク交響楽団ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)録音時期:2018年6月録音場所:バンベルク・コンサート・コングレス・ホール、ヨゼフ・カイルベルト・ザール録音時期:ステレオ(デジタル/ライヴ)